腰痛情報WEB

【腰痛情報WEB】 トップ > 脊柱側弯症

脊柱側弯症

正常な脊柱は、正面あるいは背面から見るとほぼまっすぐに伸びていますが、横から見ると前後にカーブ(生理的弯曲)しています。この弯曲が異常であったり、脊柱が側方(横)に弯曲したりすることを脊柱変形といいます。

脊柱変形は、脊柱がねじれながら横に弯曲していく側弯症、後方に凸に曲がってくる後弯、そして、側弯と後弯が合併した後側弯症の3つに分けられます。

生まれつき背骨の奇形をともなっている先天性側弯症、原因のわからない特発性側弯症、脊椎以外の病気による変形(症候性側弯症)など、さまざまな側弯症がありますが、脊椎外科の治療の対象になるのは、主に特発性と先天性の側弯症になります。

先天性側弯症は、生まれつき椎体に奇形があったり、癒合したりしているために起こります。変形の状態によっては後方に弯曲することもあります。

特発性側弯症は、成長とともに発症して進行する原因不明の側弯症です。発症する時期によって乳児期側弯症、学童期側弯症、思春期側弯症に分類されます。欧米では乳児期の発症が多いのですが、日本では思春期側弯症が最も多く、また女子に多く発症します。

側弯症そのものも女子に多く、ほっそりした華奢な体型の子が多いため、性ホルモンや筋肉量と関係しているという説もありましたが、現在でもその原因は判明していません。

脊柱側弯症による健康への影響は、どこの部位に側弯が起こっているかで異なります。
側弯のタイプとしては、胸椎の右凸の側弯が圧倒的に多く、また、女子に多いということで胸椎の場合は美容も重要な問題になります。側方に弯曲しているだけでなく、椎体自体がねじれながら弯曲するので、肋骨も変形してきます。凸側の肋骨が後ろにはりだしてくると、左右の乳房が不同になったり変形したり、背中が出っ張ったりするなど、美容的なストレスになります。さらに進行していくと、凸側の肋骨の前後がつぶれるように変形して、肺などの臓器を圧迫するようになり、側弯が70度を超えると肺活量が明らかに少なくなり、90度を超えると平均余命も正常人に比べると短くなるといわれています。このように進行した胸椎の側弯症では、肺や心臓の機能に対する影響が重要な問題になります。

脊柱側弯症の治療法は、体操療法、電気刺激、メラトニン(ホルモン)療法などがありますが、一般的なのは装具療法です。また進行すると手術も必要になってきます。